鑑賞した日付:2020年12月29日
「シュタインズ・ゲート」  作者:志倉千代丸
★★★★★
総合点:109点/100点

 トゥットゥルー!ついに見ました。シュタインズ・ゲート。というか、まだ見てなかったんかい!と突っ込まれても仕方がないくらいの名作だが、実はちゃんと見てませんでした。んで気合を入れて一気に見たのです。

 この作品を解説すると言っても、あまりにも名作として名高い古典的な作品なので、また、ネタバレ厳禁的な内容の作品なので、ここで僕が、例えばこの作品が如何に有名な作品で一般の評価が高いか?という事や、内容やストーリー上の伏線等を語ってそれらを解説しても仕方がないだろう。なので、一応、僕の全体的な感想を書いておく。また、この作品を見るにあたっての「見る順番」についても少し触れておく。

 まず、この作品はそもそも、結構な長編で見るのが大変である。また、ストーリーも非常に複雑で登場人物も多く、初見で完全にストーリーを把握して観るのは困難である。なので、そういう意味でこの作品は案外、上級者向けの作品と言っても良いと思う。
 ただでさえそういう難しい作品なのに、観る順番も気をつけなければならないところがあるので、以下、ちょっと長くなるかもしれないが、これから見る!という人のために見る順番等を解説しておこうと思う。

それではまず…、
このシュタインズ・ゲートという作品は、元々ゲームのシナリオなのかな?とにかく、ゲームというものもあり、それは僕もプレイしていないし、ここではあくまでもアニメの事について解説しておく。
シュタインズ・ゲートは現在、アニメとして公開されているのは、
・シュタインズ・ゲート(無印) 25話
・シュタインズ・ゲート ゼロ  24話
・シュタインズ・ゲート 劇場版 90分
の三つ。

基本的には上述の通りの順番で見ていけば良いが、絶対に注意しなければならないこととして、シュタインズ・ゲート(無印)の22話を見た時点で、一回視聴を止めなければならないということ。
そして次に、シュタゲ(無印)の23話「β境界面上のミッシングリング」を見ること。
そこまで見たら、ゼロ全話を見て、最後に(無印の)もう一つの23話「境界面上のシュタインズゲート」を見ること。その後、(無印)24話の「終わりと始まりのプロローグ」を見る。
そこまで全部見たら、あとはお好みに合わせて劇場版を見れば宜しい。

この順番で見ないと、ゼロに行く前に全てのネタバレを見てしまうことになるので要注意です。
2021-3-6追加 そして、この作品のファンが異口同音に言うことなのだが、この作品、最初の12話位まで全然面白く無い…かもしれない…w。でもそこまで我慢して見続けてほしい。このシュタインズ・ゲートという話は、12話から本編が始まるといっても過言では無いのだ。それまでの12話は舞台設定の確認。13話からやっと本当の話が始まると思って、そこまでは我慢して見てください。

いや~、それにしても、非常に複雑なストーリーだけれども、その分、非常に感動するし、色々な、ストーリーとは別のことで気付きを得ました。

 このお話の裏のテーマと言っても良い「中二病(厨二病)」について、今までは世間一般と同じく、それは蔑称みたいな意味合いで感じていたことだけれど、そうではなく、この世の中で一番大切なこと、そして一番強いものとして、この中二病と言う感覚があるのだなと思ったというか、そうでなければイケナイという風に思った。
特に男で芸術やエンタメ関係に関わっている人は、要するに「どこまで中二病でいられるか?」という競い合いでもあるのだと思う。
 この辺の感覚は説明してもイマ一つ伝わらないであろうから、是非ともこのシュタインズ・ゲートを見て誰しも感じ取ってほしいと思う。
 別の言い方で表現するなら、要するに、今現在、日本でこの中二病選手権大会でブッチ切りで優勝しまくっているのが米津玄師という人なのだと…、僕はそう感じた。いや、別に米津玄師でなくても良い。ラッドウィンプスの野田洋次郎にしたって同じこと。芸術家、アーティストというのは、結局そういうことなのだ。マキシマム ザ ホルモンの亮君がよく言う「中二」というのはそういうことやねんと。
 僕もできる限り、50になっても60になっても、いや、100歳になって死ぬ時が来ても中二病で居続けたい!!と、そう思った。また、そうでなければイケナイ!という風にも思った。それが誰にとってもの“シュタインズ・ゲート”なのだ。

 このシュタインズ・ゲートという作品を見ていない人にとっては、一体何を言っているのかサッパリ分からないことと思うが、とにかく見てほしい。この世で最強なのは、そして一番良い状態というのは「中二病に酔っている状態」なのだという事が分かる内容なのだ。誤解を恐れずに言えば。少なくとも僕は本編とは全く別の、そういう部分をそういう風に感じたという感想である。

 内容の中でちょっと気になった事としては、ハーレム物みたいになっていて、主人公がいったい誰を本妻にするのか、結局決められないというおかしなところがある様に思った。無理があるというか、ハーレム物の定めなのだろうが…。まゆしぃが可哀想だろ!と…w。
 それ以外にもそりゃタイムリープ物なのでおかしな部分は沢山あるだろうが、まあ、そもそもタイムリープ物なのである程度は仕方がないでしょう。

あと、秋葉原の街が舞台になっているので、ちょっと秋葉原に住んでみたくなる内容ですw。

主題歌はこちらで紹介した。

エル・プサイ・コングルゥ!