キノの旅 the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢 恵一
KADOKAWA
2014-11-01


鑑賞した日付:2019年11月9日
「キノの旅」  作者:時雨沢恵一
★★★
総合点:79点/100点

現時点で映像・アニメ化されている物は全部見た。
これは元々ラノベらしいが、逆に言えばその原作は読んでいない。

 凄く良い作品、良い内容だけれど、特別良い部分もない様な気もしたので、辛口に言って星3つ。だが、4つあげても良いくらい、問題無い内容で充分面白かった。週間ストーリーランドみたいなアニメ。
基本的に1話読み切りの話で、少年の様に見える主人公の少女「キノ」が、旅人として個性的な様々な国を回るというもの。
銀河鉄道999みたいな話だなと思っていたら、やはり作者はそこから着想を得ている事を公言しているらしい。僕だってそういう作品のアイデアを持っていたので、これについては興味深い。先にやられてしまった…。という様に。

とても良い作品で、アニメに関しても悪い部分は無いが、ここから少し批評。
全体的にまずまずの面白い良い作品だが、人間の愚かさを大げさに風刺したような、寓話チックな話で、教訓になるが、逆に言えば説教臭くて暗い内容が多く、続けて見るとちょっと気分が落ち込むような内容。それ故に星を3つとさせてもらった。

風刺的な内容なので、それぞれの国の特徴が極端でなんだか話的には無理があるというか…。
あと、全体的な雰囲気や趣味趣向、価値観、エルメスの喋り方などが、いかにも血液型A型のケツの穴の小さいキモいオタリーマンかチーズ牛丼みたいな奴が書いたんだろうな…と想像できた。この作品の出来や内容とは関係ない話だが、僕はそういう奴が特に嫌いなので、そういう雰囲気を感じた分だけ評価が低くなったといってもいいかも…。

ただ、読後感というか、鑑賞後のイメージとしては悪く無いし、実際、内容も悪く無いし、結果的には及第点かと。
思い出してみれば、良い話や場面も沢山あった。
特に僕個人的には「本の国」が素晴らしいと思った。
少しこの世界のメタ的な部分にも触れていて、非常に良かった。
そもそも、こういう旅人みたいな価値観でこの世を生きていく…という事に共感できるし、そういうインスピレーションを得られた良い作品だったとも言える。

大地の色々なところに小さな国家が点在していて、その中間の場所は無法地帯、無干渉地帯…という舞台設定や世界観は非常に良かったと思う。

スナフキン視点のムーミン・・・と言ってもいいのかもしれない…ね?