鑑賞した日付:2019年10月14日
映画「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」  作者:岡田麿里(脚本)
★★★★
総合点:90点/100点

TVシリーズに加え、一気に総集編+アルファの劇場版も見た。通称「あの花」。
元々はフジのノイタミナでやっていたアニメらしいですね。
これで泣かなければ人間じゃない…という作品だけど、逆に言ったらそれがこの作品の難点でもあるような気がする。

 基本的に感動したし、良い作品だとは思うけど、冷静に考えるとちょっとあざといというか…、とある主要人物の死にストーリー上の必然性がないというか、初めから死んでいるというか…。「感動」とはちょっと違うんだよね…。「感動」じゃなくて「泣ける話」だ。

まず、それぞれの登場人物のキャラを付けすぎ。無理がある設定。
オタクっぽくてこちょばゆいセリフ回しや設定。
そういったところがちょっと見ていて苦痛だった。

 それにしてもエンディング曲がまた強引に泣かせに来るような感じだったのも…、ちょっと良かったのか悪かったのか判断しかねる。「秒速5センチ…」のラストみたいに、そのタイミングでそういう音楽かけたらそりゃ泣くでしょ…みたいなw。

 ストーリー自体も最終話で強引に「名作」に持って行くみたいな感じがした。
まあ、ちょっとズルいというか、あざといというか、自分自身がもういい大人になっているとそういう冷静な部分の方が多くなって、そういう水をさすような無粋なことに気付いてしまうというか…。題材からして泣けるというか、そういう話にすりゃそりゃ泣けるっしょ…。みたいな…。
となりのトトロでメイが池で溺れ死んだパティーンの話というか…w、いやそれは流石に違うかもだけど…w。

 特に自分も歳を取って涙もろくなっているからか、かなり泣けるのだけど…。
一応、最後のオチがそれらの事に関係のある事というか、つまり、『泣ける』ということも伏線になっている様な絶妙な脚本になっているけれど、それはおそらく偶然というか、流石に初めから作為的にそうしてそうなったものでは無い…だろうと思う。

でもやっぱり見終わった後、良いイメージが残るので、やはり良い作品と云えると思います。

あと、メチャクチャどうでもいいというか関係ない話だけど、
主人公のジンタンの顔がなぜかキルラキルの流子に似てる気がしたw。
それから、僕は今更見ている…という事もあってか、どうしてもやはり茅野さんや櫻井孝宏の顔や早見沙織、その他アニメのキャラが浮かんじまう…。

音楽はこちらで紹介した