崖の上のポニョ [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2014-07-16


鑑賞した日付:2010/02/06
「崖の上のポニョ」  作者:スタジオジブリ

総合点:17点/100点

流石ジブリで絵は綺麗だし、なんだか全体的に発色が凄く良い感じがするけど、とにかく意味不明。
「ジブリ映画にハズレ無し」的神話の完全なる崩壊。

と言うよりも、厳しく言えば、最近は「ジブリ映画にアタリ無し」の状態になりつつあるようにも思う。
毎回毎回、宮崎●の幼女趣味やら独特な女性観などを見せ付けられている様で、
そういうのそろそろ飽きたし気持ち悪くなってきた。

「サザエさん」の、泥棒までがみんな良い人的世界観・・というのをジブリも多分に含んでいて、これもやっぱり気持ち悪い。人間ってそんなにみんな明るく楽しく丁寧だろうか?
子供向けのものだから・・ってそれで良いのだろうか?
僕はよく思うのだけれど、子供に対して子供騙しの物は案外通じないという事。
もっと雑な人も居るのがこの世の中って言うもんだ。

最近はジブリ映画もメディアミックスによる大規模なプロモーションが行われているようで、特に内部の人間はなかなか批判できない体制が整っているように感じる。所ジョージとかが一枚咬んでる時点で少なくとも芸能人は批判できないだろうよ。
いずれにせよ、少しはピクサーを見習え!!

餅は餅屋というが、有名タレントを声優として起用するのはやっぱりおかしい。
無理があるし不自然。下手。
(これに関してはピクサーも役者を使うが・・。つまり「役者・俳優」ならまだOK)

しいて良い点を上げるなら、意外と退屈せずにサラッと見ることが出来る感じと、
日常の生活圏の風景などが、水没してしまった場合の幻想的な美しさ・・のようなもの、
そういう不思議な感覚が表現されていて良い。

これはオーストリアのシュタイアーマルク州にあるグリーンレイクの様に、定期的に水没してしまう公園などの良さである。また、そういった場所は富士山の周りにもあり、そういう時、実は富士山周辺の湖は「富士五湖」ではなく、富士六湖や富士七湖になっていることもあるそうです。
そういう良さ。

この「街が水没する」というモチーフは、実は宮崎駿の映画にはよく出てくる一貫したテーマでもある。らしい。そういえば「天空の城ラピュタ」でも、パズーがラピュタにて、小さな池を覗き込むと街が広がっているというシーンがあったね・・。
未来少年コナンやらパンダコパンダなんかにもそういうシーンはあるらしい。

「ハウル・・」にしてもそうなのだが、原作を読んだり裏の舞台設定を知れば、もう少し面白さが増すといっている人がいるが、裏の意味を知っても尚、さほど面白いとは思わなんだ。
「へーそうだったんだ・・」とは思うけど。



崖の上のポニョ [DVD]
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2014-07-16