鑑賞した日付:2010年02月01日
「アバター 3D」  作者:ジェームズ・キャメロン
★★★
総合点:75点/100点

映画館で3Dメガネをかけて観た。
まあ・・、凄い。
キャメロン祭り。
中身は無い。

この映画も、あともう少しストーリーにおけるディティールを詰めるだけで何倍も面白くなると思う。
常に新しいものを求め、それらを征服して手に入れていく西洋的、或いは白人的な、アングロサクソン的価値観と、今あるものに満足し、多少貧しく問題あれど、現状の中に幸せやその精神性を得て維持しようと言う、原住民的価値観と、そのどちらが正しい事なのか?などの難しい問題定義をメインテーマにしたら、かなり深くて良い映画になったと思うのだが・・。
プロレス主義国のアメリカ人にそこまで求めるのは酷というものであろうか・・?

この映画のストーリーは、
原住民の中に白人が入ってきて、その主人公だけは原住民たちの価値観を尊重し理解するが、
そうでない白人たちが介入してきて全てをぶっ壊す・・というもの。そして主人公は原住民たちと一緒になってそれに抗う…というあらすじ。
要するに、つまりストーリーはダンスウィズウルヴスやラストサムライとまったく同じである。
材料や背景、入れ物を変えただけ。繰り返し放送されてきたアメリカの偽善。

VFXはすばらしいね。
これはアメリカ、ハリウッドにしか出来ないすばらしさ。
総合点を割と高く評価したのはこの辺り。やっぱり映像としては本当に凄い。見ていて楽しい。
だが全体としては、少なくともストーリーは御都合主義すぎる。

ちなみに、この映画の裏のテーマは、実は外国人によくある“獣姦願望”でもあるらしい。
日本人にはあまりよく理解できない発想だが、例えば外国人に、エロい漫画絵を描いて!っていうと、
大体、半獣化したオスが、やはり半獣化したメスを犯しているという絵を描くそうな。
外国人は不思議とそういう獣姦願望を潜在的に持っているらしい。

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