鑑賞した日付:2013年12月頃…?
「私を離さないで(映画版)」  作者:マーク・ロマネク
★★★★
総合点:88点/100点

超辛口に言って星4つ。5つあげても良いと思う。

とにかく原作を読んだ自分としては、原作を読みながら、頭の中で思い描いていた「イメージ」と全く同じと言って良いほど、忠実に再現されていたのが非常に良かったと思う。
キャスティングも素晴らしかったと思う。

全てにおいてイメージ通り。
しいていうなら、やはり映画の枠にハマるように、全場面が非常に簡潔に短く作らていて、そういう意味での原作の良さが出ていないように思った。
ヘールシャムの部分などは本当に急ぎ足で紹介した…という感じだが、本当はその辺の色々なエピソードが詳細に語られ、その世界観や人間関係に浸ってからのコテージシーンに移行するわけで、それぞれのメンバーの絆の強さみたいなものが薄まってしまっているようにも思った。

「日の名残り」もそうだったが、この原作者のカズオ・イシグロの小説の映画化はかなり…、
そのままに映像化できており、本当に素晴らしいと思った。
他に無いんじゃないかな。こんなに原作に忠実に世界観を再現できている映画って。

この作品はストーリーを知っているので、全編英語で日本語字幕なしで鑑賞した。