GANTZ

鑑賞した日付:2011年8月18日
「GANTZ(ガンツ)」  作者:奥浩哉
★★★★★
総合点:89点/100点

鑑賞したのはマンガ作品。全37巻。
始めはグロ描写が多すぎて、結局そういうグロ描写が描きたかっただけなんじゃね?
くらいに思っていたが、ストーリーが考えようによっては非常に深遠で良かった。


読む人が「自分だったら・・・」と考えざるを得ないストーリーなのは、
引き込まれている証拠でもあり、臨場感があってよかった。

全編がCGを使って描かれているらしいが、それもさほど違和感なく楽しめ、むしろ絵が綺麗で良かった。

やたらストーリーを引き伸ばしたような遅い展開や、キャラの描き別けの無さ、作者が描きながらその後の展開を考えているような縦横無尽なストーリーの横枝に、イマイチ展開や登場人物の役割を見失ってしまい、そういった点やその他、共感出来ない描写や場面、ダメな部分も多々あるが、全体としては結果オーライなのか、哲学的な問題定義にもなっていて素晴らしかった。

やはりいつの時代もボンデージファッションは良い。

しかし、やはりストーリー展開の遅さと長編志向、そして登場キャラクターや脇役のリアクション、醒めすぎている外野のツッコミ、作者自身の感性みたいなものが気持ち悪い。


回収されていない伏線なども多すぎるし、書きながらストーリーを考えている話しはダメだ。
ストーリーに不条理な部分が多すぎる。
それを14巻辺りで西君が説明するが、それにしても至らないだろう。
色々と、個人的には嫌いな部分が多くあったが、全体としてはカッコイイので、
甘めに言って星5つ。