アウトレイジ [DVD]
ビートたけし
バンダイビジュアル
2010-12-03


鑑賞した日付:2011年2月11日
「アウトレイジ」  作者:北野武
★★★
総合点:78点/100点

見終わった印象としては、特に良くも悪くも無い映画だなあと思った。
こうなると評論は難しいぞバカヤロー。
これと言って目立った目新しいシーンも無ければ、
かといって上手くまとめられていてつまらないということも無いぞコノヤロー。

登場人物全員が悪人の悪人合戦の映画。誰が一番悪なのか?
悪人合戦の映画ゆえの、悪が連鎖していく脚本は見事だと思う。

自身をモチーフにして撮った三部作映画」の影響で、おそらく海外での評価とかはかなり下がっていただろうから、もう一度得意のヤクザ映画を撮って信用回復に努めようとした映画のようにも思う。
で、実際、やっぱり北野武のヤクザ映画はそれなりに面白くて良い。

また、この映画はシリーズ化する様なので、そういう意味でもなるほどと思う。
この得意なヤクザ映画、脚本は、もうそれはひとつのジャンルとして確立させておきたいのだろう・・とも思った。シリーズとして続くのであれば尚更だし、それはそれで、やっぱり良いと思います。

しいて言うなら、
映画の中における設定上の、チカラ、上下関係などが、いまひとつ分かりづらかった。

たけしのバイオレンス志向や映画監督としてのスタンスは、非常にタランティーノに似ているように思いました。もう自分の好きな事を好きなように撮っていて、あまり興行セールスやお客のウケを狙っていないような所、また、その暴力シーンの見せ方などが、タランティーノの映画にかなり似ているように思いました。というよりも、元々はタランティーノがたけしの映画に影響されているのだろうが・・・。

ちなみに僕は、北野武監督のヤクザ、暴力物なら、やはり「BROTHER」が一番好きです。

三谷幸喜と北野武の映画、脚本は、とにかく役者が映えますな・・。

そう考えるとやっぱ結構面白かったじゃねーかバカヤロー!

以下、ネタバレ注意だコノヤロー。

所々、秘かに入れ込まれたギャグが笑えました。
(「ラーメン屋の親父の指がスープに入っている」という、ある意味シャレの様なギャグが笑えました。)




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