隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
ジャック ケッチャム
扶桑社
1998-07-01


鑑賞した日付:2010年12月30日頃
映画「隣の家の少女」  作者:ジャック・ケッチャム

総合点:45点/100点

ジャック・ケッチャムの悪名(高評価?)高き小説「隣の家の少女」の映画版。
僕は何故か最近、エログロ等を研究している過程でこの作品を知った。


この原作はあのスティーブン・キングが絶賛したという、ある意味ではいわくつきのストーリー。
確かに、本来、このテの話はキングが得意とするところなのだろう。
この話もある意味ではアメリカの田舎に巣食う狂気の話と言えなくも無い。

「サイコ」のところでも書いたけれど、アメリカにはこういう概念というのが結構一般的にあるのだろうか?
いや、日本にだってこういう狂気はあるのだろうが、特にアメリカではよくこういう話って出てくるよね。民族的な違いでもあるのだろうと思う。

ただ、この映画の評という事に関しては、星ひとつにさせてもらう。やっぱり非常に気分が悪くなる内容だしね。
それに、この話を映画化するのは別に良いのだけれど、やっぱどうしても小説には劣るというか・・・、
小説として読むからこそ良いストーリーで・・、
読んでイメージを膨らませて、はじめて面白い話なのだろうと思う。
映画はそのイメージが決められてしまっているので、どうしても面白くなくなって、ただただ残虐描写の映画になってしまうのだろうと思う。

元々、

小説で読め!
映画化したら駄目!


というストーリーなのだと思う。

ある意味では精神的ブラクラ的映画なので、この映画は絶対にお勧めできない。
血は殆ど一滴も流れないのでスプラッタ映画ではないし、
決定的な犯人や殺人鬼が出てくるわけでもないので、いわゆるホラー映画ではないが、
精神的な意味で、超・ホラー映画なので・・・絶対にお勧めは出来ない映画です。
(一度警官が助けに来るも、家の中の異常に気付かず、そのまま帰ってしまうところなどは
完全にホラーの手法の様な気もするしね・・。)


ミストのところでもこれについては言及したが、
気が狂ったムカつくおばさんの煽りとかがマジで苦手という人には絶対にお勧めできない。
映画の方は、殆どこのムカつく基地外おばさんの話の様になっているので。
原作の方は、おそらくそこが違うのだと思う。そのおばさんの狂気よりも、
自分自身の感情や、見てはイケナイ物を覗き見る恐怖や興奮について描かれていると思われるからだ。

あくまでも映画としては、辛口で星1つ。



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ブライス・オーファース
キングレコード
2014-08-06