蛇にピアス
吉高由里子
2013-11-26


鑑賞した日付:2010年12月3日
「蛇にピアス」  作者:蜷川幸雄・金原ひとみ
★★★
総合点:68点/100点

かなり役者の演技や演出は過激に思い切った映画で、映画としてはそれなりに良い映画なのだろうけれど、如何せん、原作からして奇をてらった様な中二病的な話で、あまりスジ(ストーリー)やテーマが好きになれない。

映画の善し悪しは、案外、「過激な表現」なんてどうでも良いんだよね。
客を集めるためには大切かもしれないけど。

全体的に、「それがどうした…」感が否めない。
体にピアスをしたり入れ墨をしたりする現代的なバカな若い女性の話だしね。
何にも共感できない。…というかどうでもいい。
ピアスを入れたきゃ入れればいいし、入れ墨を入れたきゃ入れればいいし、
それによって生きていることを実感したければすればいいし。
まさに「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前の中ではな。」の心境。

ちなみに、この作者のこの作品が芥川賞を受賞した時に一緒に受賞した綿矢りさの、(蹴りたい背中ではなく)「インストール」を読んだけど、そっちは凄く良かった。



蛇にピアス
吉高由里子
2013-11-26