鑑賞した日付:2010年11月21日頃
「花とアリス」  作者:岩井俊二
★★★★
総合点:84点/100点

こういう映画を30過ぎの中年男が「イイ!」とか「ダメ!」とか、
そもそも真面目に評論するのもどうかと思うけど、これは・・・。意外と良かったです・・・。

岩井俊二特有の、あの白くぼやけたような映像はこの映画でも顕在で、
やっぱり反則なまでに、凄く雰囲気が良い。
岩井俊二の映画はやっぱ良いですね。

しかも、この映画は意外と今まで無かった視点での恋愛物であり、そういう点でも良いと思いました。
世の中に恋愛物と言われる作品はそれこそ星の数ほどあれど、本当に意外なんだけど女子高生視点のピュアな恋愛の感覚を主観的でもあり、かつ、俯瞰で撮る・・というような、なんとも言えない珍しく素晴らしい視点で描かれた良い恋愛青春映画だと思いました。
あと、鈴木杏は映画だと凄く映えるというか、映える、化ける女優さんだなと思いました。

凄くプリミティブな少女の気持ち。が、ちゃんと表現されていて良いと思いました。
素晴らしいです。ピュアで美しいです。ありがとうございました。



花とアリス 特別版 [DVD]
鈴木杏
アミューズソフトエンタテインメント
2004-10-08