半落ち
柴田恭兵
2015-01-01


鑑賞した日付:2010年11月20日頃
「半落ち」  作者:横山秀夫
★★
総合点:48点/100点

刑事物、警察物などをやらせたら必ず出て来る様な、日本の中年中堅クラス(大御所?)の役者総出演って感じの映画。その各々がなんとなく“演技勝負”をしているかのような気がして、なんだかハナについた。

仰々しい振れ込みの割にはたいした事無い映画のように感じてしまった。
いや、決して悪い映画ではないのだが、
・・・べつに、・・・ドラマでやればいいんじゃね・・?という感がぬぐえない。

細かい所でいえば、寺尾聰の髭の剃り具合が気になって仕方がなかった。なんか変じゃないか?あれ。
それと、重要な事を言いそうになると、いつも決まって誰かが口を挟んだりいきなり登場してきたりして、或いは電話がかかってきたりして話が途切れる・・という、ある種ドラマにおけるギミックを多用しているのだが、それ自体は悪い事ではないと思うが、少し安易にその手法を使いすぎているような気がした。

最近は大分、僕も分かってきたことなのだが、かつては意外と曖昧でよく分からなかったこととして、
予め「検察と警察の確執や距離感」を、完全に把握していないと、見ていて訳が分からなくなると思います。

犯人であり、自首してきた元刑事の梶という男(寺尾聰)が、
ずっと沈黙を守っている「犯行後から出頭までの空白の二日間」に何をしていたか?
という事に対しても、別に大した理由を感じられなかった。
「なんだ、そんなことか・・」と思ってしまった。

ドラマだとしたら、まあ、良いドラマだね・・。というレヴェル。



半落ち
柴田恭兵
2015-01-01