鑑賞した日付:2010年11月6日
「フロム・ヘル」  作者:アレン、アルバート・ヒューズ
★★
総合点:45点/100点

切り裂きジャックがフリーメイソンの犯行だったら?
という設定の映画で、ジョニー・デップがその犯人を追う刑事役。
狙われる対象は基本的にはヘザー・グラハムなどが演じる娼婦達であるが、
実は非常に高度な解剖学の知識を持った人物が、そして組織的な掟や意味があって殺しをしている・・。
という、世に切り裂きジャックに対する多くのアプローチがある中で、かなりまともに作られている映画と言えるのかもしれない。

当時の時代背景、衣装、舞台設定が、非常に独特で、
画面は全体的に暗めだが19世紀末期のイギリス、ロンドンの情景、雰囲気が非常に綺麗な作品。

ジョニーデップもアヘン窟に入り浸る刑事で、
そこで感じる幻覚(インスピレーション)を頼りに捜査を進めていくというもの。

シャーロックホームズよりも、同じかちょっと古いくらいのイギリスはやっぱり美しく思います。
(ホームズもたまに阿片窟に行っていたという描写があるから、大体同じくらいか・・。)
イギリスっていう国は調べれば調べるほど、大体その位の頃からあんまりよい国ではなくなってきているようにも思うけど…。

全体的には、特に目新しいこともなく、
そんなに取り立てて言うほど面白い映画ではないと思います。
良くも悪くもないです。