アキレスと亀 [DVD]
ビートたけし
バンダイビジュアル
2009-02-20


鑑賞した日付:2010年10月30日頃
「アキレスと亀」  作者:北野武
★★★★
総合点:70点/100点

僕は北野武映画のファンで、これまでに全ての作品を見てきている。
天才的に面白いものもあれば、つまらないものも多い。と思う。(半々かな・・。)


この作品は、監督、北野武が自身をモチーフにして撮った三部作映画、
(TAKESHI’S、監督ばんざい、アキレスと亀)の最後の作品。

僕個人の感想としては、この3部作はいずれも、見所こそあれ、あまり面白いものではないと思う。
自己満足の表現でもあり、また、たけしの芸術などに対する特異な感性をただただ見せられている様で、なんだか楽しめない。その割に僕の評価が高い(★★★★)理由は、以下の内容。

この映画は、夫婦の二人が凄く“バカ”なのだけれど、
バカであろうがなんであろうが、とにかく“一緒に居る”という事の尊さのようなものが表現されていて、それがなんだか非常に良かったから。実はこの感覚、テーマと言うのは、かの代表作「HANABI」における岸本加代子の役割でも表現されていたように思う。

これは少し余談になるが、
仕事だとかその他人生の色々なことが仮にうまくいかなくとも、愛する人と一緒に居ると言うことが何よりも大切で、逆に言えば、仕事とかお金など、それ以外の事は、大切な様に見えて実はただのオマケみたいなものだと、そんなことを考えながら見てしまった。

愛する人と一緒に居る為に、仕事だとかお金だとかが必要な場合があるというだけの話で、元々愛する人と一緒に居るのなら、お金なんてどうでも良いのかもしれない。

この辺の事は人によって様々だろうが、とにかく、そんなことを考えさせられた映画でした。

あと柳ユーレイは完全にミスキャストだと思う。
大学生って・・・。
何故そんな無茶なミスキャストをしたのか分からない。

また、
「アキレスと亀」という、この世の数学的なジレンマをタイトルにしたのも非常に良いと思う。
イマイチ内容とはかぶらないが・・・。



ていうか今上記の動画を見て初めて知ったけど、音楽が梶浦先生ジャマイカ!

アキレスと亀 [DVD]
ビートたけし
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2009-02-20