二十日鼠と人間 [レンタル落ち]
ジョン・マルコヴィッチ
2003-02-07


鑑賞した日付:2009年09月24日
「二十日鼠と人間」  作者:ゲイリー・シニーズ
★★★★
総合点:86点/100点

アメリカ映画の中でも一応、「アメリカンニューシネマ」と言われるジャンルかな?
ジョン・スタインベックの原作。
とにかくアメリカの古典なので、これを批判すると批判する人の方が批判されそうなくらいの絶対的古典。けれども実際に内容が非常に良く、すばらしい映画。批判する必要は無い。
アメリカンニューシネマ的な良さも感じた。


名優、ゲイリー・シニーズGary Siniseとジョン・マルコビッチの演技が光る。
引用したくなるカッコ良さ有り。

ものすご~く簡略化して・・、簡単に言うと、
「腐った果実は取り除くべきか?」というテーマの話し。
だと思う。

人気海外ドラマのLOSTの中で、確かソーヤがこの本を読んでいるシーンがあり、後にベンがこれを引用するシーンがある。元々、僕はその影響でこの映画を見てみたのです。

その後色々と出てくる「smartな野心家と知恵遅れの大男」というコンビのアーキテクトなのかもしれない。

それにしてもジョン・マルコビッチって大男役が出来るほどガタイの良い俳優だっただろうか?
けれども確かに、すくなくともゲイリー・シニーズと並ぶとその様に見えるから不思議だ。
これも役作りの賜物なのだろうか?

そして作者のジョン・スタインバックは、なんだってこんな悲しくて切なくていろいろなことを考えさせられるような話を描いたんだろう・・・と思ってまた考えてしまうような映画、ストーリーだった。これはきっと何かの暗喩なんだろうなぁ・・・なんて、また考えてしまう、結構重い内容の映画だ。
でも素晴らしかったです。
ゲイリー・シニーズが監督も務めたんですね。

ハツカネズミと人間のこのうえもなき企ても
やがてのちには 狂いゆき
あとに残るはただ単に悲しみ、そして苦しみで
約束のよろこび消えはてぬ

 新潮社「ハツカネズミと人間」大浦暁生訳
(スコットランドの詩人ロバート・バーンズの詩「ハツカネズミ」の第7節から)





二十日鼠と人間 [レンタル落ち]
ジョン・マルコヴィッチ
2003-02-07